大河原雄剛、大枠で生きる

銀座の不動産投資コンサルティング会社「Liferally」社長、大河原雄剛の人生日記

2017年01月

今年のビジネスシーン界隈は人工知能や自動運転技術やトランプ経済と並んで「働き方」が注目される年になりそうですが、その発端になったブラック企業について。

「ブラック企業」という名前ができた頃からブラック企業は社会問題として取り上げられてきましたが、それでもこれまでこんなにブラック企業が叩かれたこともなかったですし、民意レベルでうねりになったことは初めてではないでしょうか。

それでも今なお、ブラック企業から抜け出せない人たちがいます。ただ辞表を出すだけ、たったそれだけのことですが、それでもアクションを起こさず、会社に縛られる人が多いのはなぜでしょうか。理由はいくつかあると思いますが、代表的にはこん感じかと

超過労働で慢性的な睡眠不足睡眠不足によるパフォーマンスの低下→労働時間でカバー→最初に戻るという悪循環

上記の状態で思考力、判断力、気力低下アクションを起こすエネルギーもない

今の会社をやめても、転職できる実力がない、他では通用しないと思い込んでいる

は一度ブラック企業の環境に嵌ってしまうとその状況に陥るのは理解できます。しかし、については会社や日々の業務から離れて対策のしようがあります。

自分はどんなスキルがあり、社会的にどのくらいの実力があるのか。転職市場においてどのくらいの価値があるのか。それを知ることは社会人としてキャリアを重ねる上で大きな羅針盤になりますし、ひいては一つの企業に縛られない生き方の礎になります。

「群像の感覚」という言葉をご存知でしょうか?端的に言うと集団の中での自分のポジションや、その中で自分がどんな役割を担えるかを客観的に把握する能力のことです。
TV番組で林修先生が「東大生の弱点は、群像の感覚を持っていない人が多いことだ」と発言してから広く知られるようになったと思います。
東大生は常に自分と比較する対象がなく生きてきた人が多いと思うので言葉の照らし合わせ方が逆ですが、何しろ社会人なら必要な能力であることは間違いありません。

恐らくブラック企業に囚われている人の中には、自分の能力の正確な位置取りを把握していない人が多いのではないでしょうか。

自分の価値を知るための方法はいくらもあります。社外の人たちと交わることでわかることも多いと思いますし、簡単かつ客観的なプロの意見がもらえる場として、転職エージェントに登録して自分の市場価値を教えてもらうのもひとつです。
何しろ大事なのは広く外に出て動き続けることでしょうね。文字通り、なるべく多くのサンプルが合った方が、自分のポジションもより正確にわかるというものです。

ちなみにこの群像の感覚、投資にも活かせるな~とか思っています。私の提唱している大枠メソッドも、大枠で自分の人生のゴール(大局)と今の状況(ポジショニング)を把握し、戦略を立てるやり方なので。

さてさて、今年はブラック企業&働き方問題、社会全体でどれくらい改善されるものか楽しみです。グローバル化の外圧も手伝って、じわじわと変わっていくでしょうね。

働き方が変われば、消費拡大による経済の上昇、少子化問題の改善など、解決される社会問題も多い。このうねりが、日本の未来が明るくなる糸口になることを願います。

今年の2月から「プレミアムフライデー」が実施されますね。既にご存知の方も多いと思いますが、プレミアムフライデーは政府と経団連が協議してきた、「月末の金曜日に早めに仕事を切り上げ、夕方から買い物や飲食、旅行などを楽しんでもらう」という消費喚起策なのだそうです。ふーん。

なぜ他人事なのかというと、これ、特に週末休みと決まっていない不動産業界には関係のない制度なのが一つ。そして、弊社には「ビックリ番制度」という、似たような制度が既にあります。これは「身だしなみを整えるため、通常の業務時間より3時間早く上がれる制度」です。やはり不動産投資コンサルとしては、身だしなみを整えることは大事なことですからね。皆この時間を使って美容院に行ったり、洋服を買ったりして、ビジュアル力を維持または向上するよう有効活用しています。

ここでポイントなのは、この制度は「身だしなみを整える時間」と明確に目的を設定していることです。ただ早上がりで従業員が満たされるだけでなく、きちんと企業としても有益になる、双方にとって意義のある制度になっています。

プレミアムフライデーは政府主導であって、企業が取り入れなければ実施されないですよね。消費喚起なんて、企業としては「知ったことか。それよりきちんと仕事回せ」だと思います。つまり、制度として企業にとってのメリットが突き詰められていないところは問題ですし、ちょっと雑な企画だなと。

クールビズは定着してきて、だいぶ真夏のサラリーマンの服も暑苦しくなくなりましたが、クールビズはどちらかというと民間からのムーブメントの方が強いですし、民意としての切実な必要感がありましたよね。

やはり政府が抜け落ちているのは、従業員だけでなく、採用した企業にとってどんな意味をもつかまで、パターン作って落とし込むべきだと思います。それは各企業が見出せ、というのでは少し雑な仕事かと。

まぁ、既に似たような、双方にメリットのある制度を設けている私としては、この制度の成り行きを客観的に、楽しみに見守るのみです。皆様の企業でも採用されるといいですね!

 

 

Liferallyのホームページはこちら

http://www.liferally.co.jp/ 

松の内もとっくに過ぎてしまいましたが、あけましておめでとうございます。



今年はどんな年にしようかな?

まずはじめたいのが、運動不足の解消です。

なんの新奇性もない抱負ですが、これはアラフォーの宿命みたいなもので、健康面はもちろん、40代の運動量が老後の思考力や記憶力に影響するそうです。

人生100年時代といわれている今、まさにここが正念場なのです。具体的には、より一層ゴルフに力を入れること、そして新しい取り組みとして、トライアスロンをはじめます!

…言ってしまった。

ブログで宣言したら、もう始めるしかないですね。

ブログには自分を追い詰める強制力もあります(笑)。なにか切実にやるべきことがある人には、ブログは強力なモチベーションツールになりますね。



 

さて、プライベートの話ばかりでなく、ビジネスの方の抱負も言わなきゃですね。普通、会社の社長たるもの、一年のはじめに事業戦略やビジョンを語るものですが、私はそれをしません。

基本的に大枠で「最終的にこうなっていたい」という、ちょっと未来のビジネスゴール(と理想の人間像)があり、この枠の中で、細かくチューンナップしていくやり方が自分にはあっているようです。

放っておいても四六時中ビジネスのことを考える習慣がついていますし、何か決まった道があるよりはシチュエーションに応じて細かくアクションする方がうまくいきます。

まさに大枠メソッドのビジネスプラン版ですね。



というわけで、2017年も大枠で生きる。皆様、本年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

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