大河原雄剛、大枠で生きる

銀座の不動産投資コンサルティング会社「Liferally」社長、大河原雄剛の人生日記

2017年04月

社長である私のモノへのこだわり…絶対に譲れない、絶対的なこだわり…それはコスパ。

私、学生の頃から一貫して、モノはコスパで選んでいます。服であろうが道具であろうが、値段と同等かそれ以上の価値がないと、まったく買う気になれません。尚且つ、コスパをクリアした上で、人と被らず、古さを感じないこと。

…自分で書いていてなんですが、めちゃくちゃハードルが高いですよね、それ。でも実際そんな感じなんです、私の選択基準。持ち物にはまったく高価な物がありません(笑)。学生時代の友達からは「買う物の傾向が学生時代から変わっていない。社長なのに」とよく言われます。

ちなみに最近は、買い物に関してこう考えるとこうなってきました。「自分の時間当たりの生産単価を考えると、買い物に費やす時間で損をしている」と考えるようになってきたのです。そうなってくると、移動時間もなるべく短く済ませたいのです。タクシーも昔は使うことなかったですが、今や「タクシーで移動したほうが安い」ということになります。だから、“お店に入って買わずにでていく”というのはロスが大きすぎる気がして、もう買う物をだいたい決めて、お店も決めていくようにしています。はい、ある意味買い物をまったく楽しんでません。それはわかっているんですけどね。どうしても自分の生産性を換算したコスト感覚が先に立ってしまいます。

ただ、こういう思考の変化を経て今後の持つべきモノの傾向は見えてきました。「買い換える必要なく、メンテナンスするだけで長持ちする、ベーシックで高品質なモノ」結局、それが一番コスパが良さそうです。そう考えるようになって、ひとつずつ揃えていくのが楽しみな今日この頃です。 

いきなり辛らつなことを書きますが、日本人は税に関して無知な人が多いです。たとえば皆さんは、自分の税金が年にいくら徴収されているか、正確に把握していますでしょうか?恐らく、サラリーマンにおいてはきちんと把握している方の方が少ないのではないでしょうか。しかしそれは仕方がないことかもしれません。サラリーマンの皆さんが税金に無知になる理由は、“仕組みとして無関心にさせられている”と言っても過言ではないからです。無関心にさせる仕組み、それは皆さんよくご存知の「源泉徴収」のことです。給与天引きという名の強制徴収。いやはや、この仕組みを作った霞ヶ関の官僚たちは優秀です。なぜなら被雇用者たちは税金について考えたり処理に煩うこともなく、また国側としては、膨大な経理事務業務を企業側に負担させることがきるのですから。さらにはマイナンバー制度なんてものもスタートさせて、税金を取り損ねないような磐石な仕組み作りまでしているのだから徹底してますよね。

世界的に見ると日本のような制度をとっている国のほうが珍しく、一人一人国に申告して税金を納めるケースのほうがメジャーだそうです。当然、自分で申告するほうが税金に関する意識が高まりますし、税金の使いみちについてもそれぞれ関心をもつことになります。日本のサラリーマンは税金への関与がどうしても薄いので、それがどう使われているかへの関心も薄まってしまいます。たとえば、あなたの自宅のそばの交差点に信号が設置されたとします。4台も設定されたけれど、そもそも交通量も少なく、道幅も広くはない。本当に必要だったのか、市民から要請があったのか、4台でどのくらいのコストがかかったのか。そういうことにリアリティを持って考えを巡らせることが、税金に関与するということです。税金は国家予算の4割を占めているので、国はおいそれと減税できません。仮に所得税からの税収が減るのなら、どこか別の税金を多く取る施策を打つでしょう。これから先、増税はあっても減税はないでしょう(エコカー減税のような政策誘導の施策は別として)。

しかし、生命保険料控除や住宅ローン控除などの定番の控除はもちろん、大きな税制優遇が取られている確定拠出年金の利用、サラリーマンでも仕事に関わる経費を積み上げれば申請できる特定支出控除など、利用できる税金控除はまだまだあります。これはもう、早く気づいた人から税金オンチを克服していくしかない。気づいた者勝ちですね。近頃は副業OKの企業も増えてきましたし、節税の知識をつける人も増えるでしょう。こういうところでも、情報を集め、適切に行動した人としない人とでは、手元に入るお金に差が出ます。そして、税金の使い方への意識も高まり、政治意識にも差が出ます。こうなると、前者と後者の格差はますます開く一方でしょう。ぜひ、サラリーマンの皆さんももっと税金に関与して、ちょっと豊かな未来に変えていきませんか。

ビジネスマンのみなさん、何か勉強してますか?資格を取る取り組みをしていますか?え?日々の仕事が忙しくて勉強する時間がない?それはもったいない!もしあなたが40代のビジネスマンだとしたら、尚更もったいない。ぜひ何かスキルアップに結びつく勉強をするべきだと思います。なぜ20代、30代でなく40代なのか?最近わかったのです。勉強にベストな年齢は40代だと。

先日仕事の関係である資格を取得する必要があり、久しぶりに“試験勉強”をしました。日ごろから自己研鑽のための勉強はしていますが、こういう“資格試験”の勉強は久しぶりでした。で、やってみて確信したのですが、若い頃より今のほうが圧倒的に勉強が上手いんですよ。どういうことかというと、“道理でわかる”ことが多くなり、若い頃の半分以下のカロリーと時間でできちゃうんです。若い社員が同じテキストを隈なく読みつくしているとしたら、私は「あ、ここは道理でわかるな」と思ったところをスキップし、道理で判断できない新知識的な領域だけ取り組み、理解・記憶して倍のスピードで終わらせることができるのです。試験に受かるやり方が、若い頃の非じゃないくらい上手くなっている。

もちろん例外はあると思います。語学なんかはスキップできないことが多すぎますし、取り組んだ時間がそのままスキルになります。しかしそうじゃない領域、特に資格試験的な勉強だとホント今のほうが人生史上最高のスキルだと思いますね。

40代の皆さん、確かに記憶力は落ちているし、週末は家族に時間を捧げなくちゃいけないし、なかなか時間の確保も難しいと思いますが、だまされたと思ってぜひキャリアのプラスになる勉強に取り組んでみてください。きっと面白いほど、あなたの身になると思いますよ!そう考えると、40代は「不惑」どころか、2度目の「志学」ですね。

最近、てるみくらぶの破産申し立てが大きなニュースとして報道されましたね。キャッシュフローが枯渇してのバンザイ倒産、経営者としてやってはいけない会社のたたみ方で、マネジメントに関して突っ込みどころ満載の事件でしたが、これは完全に上場していない企業の盲点。決算書が見えないから、下手に知名度の高い企業はその知名度だけで信用され、経営状態の綻びが現れた時にはもう手遅れ、ということがあります。

てるみくらぶの内部の透明性や財務の闇、山田社長の経営判断のお粗末さなどいろいろと想像は尽きないですが、私がこの一件で感じたのは「付加価値のつけにくい商品カテゴリーを扱う難しさ」です。価格競争になるのは目に見えている。“売れ残りの航空券やホテル宿泊を大量に抑えることで安価に仕入れる” もうこの一文を書くだけでビジネスカテゴリーの疲弊が見えてしまうのですが、もはやこの手のビジネスで勝つには“アマゾンのようにITの力でクリアする”しかないのではないでしょうか。例えば同じ価格で大量に航空券を仕入れたとして、T社は昔ながらの新聞広告に価格と電話番号を掲出し、なんとか日銭のキャッシュフローを稼ぎ、旅行代金を支払い、自転車操業的に資金を回す。方やA社はテクノロジーを駆使し、最適化されたUIUXを持つECサイトでの販売を主戦場にする。プログラマティックシステムで、サイトを訪問したユーザーが求める旅行企画をぶつける。ユーザーによって表示されるメニューも変えることも可能ですし、訪問する時間によってもメニュー内容・そして販売金額も変えることができるでしょう。チャットボットで24時間質問に答えられますし、電話を受け付ける人件費もいりません。どうでしょう?どちらが勝つかは目に見えてますよね…。

てるみくらぶのサイトを見る限り(もうなくなってしまいましたが)、失礼ながら時代の変化に適応できず、淘汰されたのは必然だったのかもしれません。それにしても、もっとまともな終わらせ方をするべきだっと、同じ経営者としては思いますが。

商品がコモディティ化したり、価格競争が仕組み的に限界に来ている今、“付加価値をつける”とはどういうことなのか、改めて考えさせられる一件でした。幸い我々不動産投資コンサルの領域は対面営業なので、担当する“人”の経験・能力・人間力が付加価値になるカテゴリーです。てるみくらぶの一件に襟を正しつつ、サービスの付加価値を考えていきたいですね。


Liferallyのホームページはこちら

http://www.liferally.co.jp/

このページのトップヘ