日本人は不安遺伝子が多く、世界で一番不安を感じやすい民族だそうです。
不安遺伝子はセロトニントランスポーターといい、SS型、SL型、LL型の3種類があり、S型が一番ネガティブ志向に陥りやすいのだとか。そして日本人は、このS型の保有者が98%を超えるそうです。
う~む、なんだか我々は不幸な民族なようです。ここからは私の所感ですが、多くの日本人の問題は性質的に不安症なのに“リスクと向き合わない”ことに由来すると思います。
リスクについて、たいていの人は意識的に目を逸らしているか、あまりきちんと向き合っていないように思います。
たとえば経済的なリスクについて。今後の人生でいくら必要で、今の稼ぎがいくらか。今の稼ぎで残り何年生きて、それにはいくら必要なのか。計算するのにそう時間がかかることでもないのに、把握している人はほとんどいません。(このへんは以前の大枠メソッドの記事にも書きましたが)
これは日ごろの生活レベルでも同様で、私からすると信号待ちの時に車道ギリギリに立っている人も信じられないし、駅のホームで一番前に立つ人も私はリスク感覚が薄いなと感じてしまいます。
その割に多くの人は言いしえぬ不安を訴えます。結局、リスクと向き合わず、その正体を突き止めていないので不安なのではないでしょうか。
ちなみに私はリスクにとても敏感です。敏感なだけに、リスクの正体に目をつぶらずに見極めるようにしているので、あまり怖くはありません。私のビジネスである不動産投資をはじめさまざまな投資をしていますが、それも“やらないリスクの方が、やるリスクより高い”と判断したためです。
リスクをきちんと見つめれば、その原因がわかり、対策を考えて実行すれば、不安はけっこう薄れます。それでもダメだったら、とことん運が悪かった、ということで諦めるだけです。